2015年SAJ公認スキー指導員検定会受検レポート

2015年SAJ公認スキー指導員検定会受検レポート

こんにちは、スラロームスキークラブ・恩田です。
去る、平成27年度2月27日(金)から3月1日(日)戸狩温泉にスキー場にて実施されました「2015年度SAJスキー指導員検定会」の様子を、受検生であります、私、恩田がレポートをさせていただきます。

会場である戸狩温泉スキー場は、標高1,000m少々ではありますが、長野県北部の豪雪地帯にあり積雪量が豊富です。  しかし、前述の標高のため、ほかの北信エリアと雪質が異なり気温を含めた天候状況に雪質が左右されやすく、当日も夜間の降雪と気温上昇に斜面の状況は目まぐるしく変化していました。

また、コースの斜度がないため難易度は低いのですが、偏斜面が多くそれなりの戦術が求められると思いました。 それでは、種目毎のレポートに移ります。なお、種目の順序は受検した順で、種目の右の記号は自分の手応えを記号化いたしました。

◆◇◆ 1日目
①理 論 : ◎作成したまとめノート2冊、スキー○ラフィックの付録カードを通勤時などに暗記していたので解答結果は80%。  とは言え、回答群問題の多さ故の高得点は否めず。

②シュテムターン : ○
足を取られそうな荒れた超ナチュラルバーン。
小さめのシュテムと丁寧なスキー操作、長い荷重、縦のスペースを意識。6回転以上の受検者がいる中、4.5回転でゴール。

③基礎パラレルターン大回り : ◎
距離が短く斜度変化があり、後半が非常に緩いコース。
後半直前のフォールラインを45度で抜け縦長のターン弧でスピード維持。
こんなん、レースでは日常茶飯事…?

④パラレルターン大回り : ○
斜面両サイドがモサモサ状態。偏斜を上手く利用し落とされない方向からスタート。
左右均等なターンを心がけ、長い谷回りと後半の荷重でスピード感を見せる意識。

◆◇◆ 2日目

⑤総合滑降 : △
種目としては距離が短い斜面。
気温上昇前で硬めの滑りやすい雪面だが、安全策をとり1漕ぎでクラウチングもないスタート。ミスはないものの滑走感に乏しく消化不良。

⑥プルークボーゲン : ◎

滑走性アピールのため、直滑降からスタート。
プレターンから推進・滑走性を表現でき最高の手応え。誰もやらない直滑降スタートでコース周辺がざわついたらしい…。

⑦基礎パラレルターン小回り : ○

スキッディング多めの落下=ワンラインでの小回り指導、をイメージ。
コースが硬くなり始めていて、エッジング増しのスピード増しで後半詰まる。
得意種目故に残念。

⑧パラレルターン小回り(不整地) : ○

クラック発生のためコース変更。
その結果、斜面難易度超低下。パウダーのラインを考えるが、大きくも安定したピッチのコブを選択。足首の緊張と踵で削ることを意識。

⑨横滑りの展開 : △

方向転換をターンに見せることと雪だまりでのターン、ハイサイドを食らわないことを注意。
「ターンが雑、上下動が目立つ」ゴール後娘のダメ出しに、真っ白な灰に…。

結果を申し上げますと、今回初回受検でなんとか合格できました。各種目の評点・評価はありませんので何がOKで何がNG なのかはわかりませんが、75.8%の合格率が表す何かが勝因かと思われます(詳しくは存じ上げませんが…)。

とまぁ、簡単に合格できたような文章ですが、私にとって奇跡的な合格でした。
実は、シーズン直前からの体調不良、マテリアル破損、さらには、検定2週間前の交通事故。それらにより心身ともに満身創痍で宿泊先もキャンセルする状態でした。

そうした状況から合格できたのも、スラロームの方々、講師の方々、講習同期、家族のおかげです。
この場をお借りして感謝いたします、ありがとうございました。

今後は自己研鑽して、指導機会を探し、ゲートもくぐり、さらに余力があったら(体力・財力の)クロカンも挑戦したいと存じますので、よろしくお願いいたします。